「山仕事を続けて考えること」
(2020/June)

4足草鞋の日常生活に変化が・・
昨年からお日の森にお世話になっている佐々木哲夫です。自己紹介を兼ねて駄文を寄稿します。日常は4足の草鞋を履いている状況で1)アルバイト、2)野菜造り、3)山仕事手伝い、4)語学学習に励んでいました。
今年は中共ウィルスの影響で専ら野菜造りに精を出し文字通り晴耕雨読の生活でしたが、ここに来て山仕事、語学学習も再開しつつ有ります。でも昨今の感染者数の増加を見るとまた晴耕雨読に逆戻りか?と懸念しています。
山仕事に係るきっかけは
さて山仕事に係るきっかけですが、野菜造りを供にしていた、女性が草木を使った編み物をしており、奥多摩で檜皮を剥いだことが楽しかったと言っていました。その言葉が契機で私自身が爺さんから山に連れて行って貰った事、マキ割りを手伝わされたこと等を思い出し、孫達が山に親しむ際の架け橋になれたらと、それに役立ちそうな体験をさせてくれるイベントをネットで探しました。
真っ先に参加した奥多摩大自然塾
真っ先に参加したのが、鳩ノ巣の奥多摩大自然塾です。約4年前になります。そこで月1回色々教わり、年長の方から、最低1年は同じフィールドに通う事を勧める、その後は他のフィールドを見て自分に合う処に通ったら良いとアドバイスを受けました。鳩ノ巣では東京都環境局主催の「森林ボランティア基礎講座/応用・実践講座」も受講しました。
森林インストラクター試験に挑戦
いろんなフィールドに参加
フィールドの方は、多摩川水源森林隊、とうきょう林業サポート隊、奥多摩都民の森(山しごと体験)等に顔を出させて貰いました。
夫々に魅力の有る場所ですが、4足の草鞋のせいで出られる日が限られており、現在は「お日の森」、「パウロの森」の火曜日イベントを主体に参加させて貰っています。
最近考えていること
畑仕事、山仕事を続けて最近考えていることは、日本的なものには、山、田畑を含む自然とその恵みに対する敬意が含まれており、仏教を含む中国から伝わった諸文化も日本的に変容してきたし、多分明治維新以降の西洋文化も同様と見られることです。その事自体はとても良いと思われますが、自然以外の脅威に賢明に対応して行ければと願っています。
プロフィール
名前: T_Sasaki
活動フィールド/所属団体 : お日の森くらぶ、パウロの森くらぶ、森林インストラクター東京会、多摩川水源森林隊、とうきょう林業サポート隊、奥多摩都民の森・山しごと体験隊、
趣味: 家庭菜園、語学学習

プロフィール 素顔
長年、東京での大都会暮らしで自然と殆ど縁がなかった私が、自然の素晴らしさに目覚めたのは 8年
年間を通して山を歩いていますが、楽しいと感じていることの一つが、森林を歩くことです。日本列島は南北に長く、四季があり、豊かな生態系を育んでいます。同じ山でも森林は、季節の移ろいとともに、豊かにそして繊細にその表情を変えていきます。樹木の根元を見ると色とりどりの花が咲き、シダが群生し苔の絨毯が広がり、耳をすますと囀る鳥の鳴き声や渓流の流れる音が聞こえ、踏みしめる落ち葉や土の感触に大地との繋がりを感じます。
また、夏になると日本アルプスのような高峰に登るのですが、亜高山帯の美しいシラビソやコメツガの森林を歩くことや、夏の短い間にしか咲かない高山植物の色彩豊かな花々を見るのが楽しみです。
下山の途中でだんだんふもとに近づいていくと、人によって手入れをされた杉や檜の人工林が多くなり、自然と人との関わりを感じます。それまで都会にいたのでは実感の湧かなかった里山の暮らしや林業に関心を寄せるようになりました。
しかし、林業の体験が乏しかったので、身体を動かして森づくりを学びたいと思いました。奥多摩にある大自然塾・鳩ノ巣の山で行われている「実践・森づくりの技術講座」で、森づくりの基本的なことについて学びました。そして、研修も終盤を迎えたときに、実践の場として入会したフィールドの一つが、この「お日の森くらぶ」です。
森林の中で道具を使って作業をしていると、樹木と命のやりとりをしているように感じることがあります。たくさんの命をいただくことで人間の生活は成り立っていることを実感します。その一方で、いただいた命に感謝の念を抱きつつ、その生かし方について深く考えを巡らします。
最近は、生命全体のサイクルの中で森林が辿ってきた歴史や未来に想いを巡らすようになりました。生命全体を鳥瞰すると、文明が進歩し自然と切り離された都会で暮らしていても、命の循環の中にいることを感じています。
また、森人の仲間と、一緒に活動するのが楽しみです。経験豊かな森人から技術的なアドバイスをいただいたり、植生について教えていだだきます。自然を大切にし、お互いの個性を重んじ、人間性豊かな森人から、森づくり以上のことを学ばせていただいています。森づくりは、共同作業ですので、チームワークが大切です。自分や仲間や道具や生態系を慮りながら、段取りを考えつつ安全に作業をすることは、自然や命を大切にすることにつながっていくような気がいたします。声をかけあいながら森人と作業を終えた後は、身体の中の細胞が活性化したように、充実感で満たされます。森林で森人と一緒に作業をすることで山から何かをいただいているような気がします。御神木や山の神に手を合わせると、すべての自然に八百万の神がいるように森林は私たち日本人の精神性にもつながっているような気がします。
今後の森林の活動で大切にしたいことは、体験を通して湧いてくる感覚や感情や問いです。百聞は一見にしかずで、森林で身体を動かした作業体験が、身体に記憶されていくようです。まだまだですが、少しづつ技術を身につけ森林を観察する眼を養い、次に森林に入ったときの体験につなげていきたいです。森林の声、森人の声、心身の声に耳を傾けながら楽しく活動に参加をしたいと思います。
プロフィール
名前: R_Kishimoto
活動フィールド: お日の森くらぶ、パウロの森くらぶ、奥多摩大自然塾鳩ノ巣の山
趣味: 登山、聖地巡礼、身体の声をきくこと(やさしいヨーガや気功など)
所属団体 :森林インストラクター東京会、お日の森くらぶ
林業ボランティアに参加して
(2020/Februry)

プロフィール 素顔
○林業ボランティア活動参加へのきっかけ
○森の事は良くわからなかったが・・先輩からの丁寧な指導
○お日の森は魅力的な森
私の故郷は杉林ばかりだったこともあり、お日の森のフィールドは広葉樹や天然林が多く豊かな植生がとても魅力的な場所だと思います。お日の森くらぶの先輩方が手を入れて整えてきた山の美しさがあります。
○山を持続させるのは人と時間が要る気の長い事業、あなたも一緒に参加しませんか
放置林も多い中、山を持続させるということは人手と時間がいる気の長い作業だと近くで見て感じました。ですので、多くの方が山に気軽に少しずつでも関わっていくようになればいいなと思っています。私のように自然が好きで興味があるという方はもちろん、本格的に学びたい方にとっても森林インストラクターの資格を持っている先輩方も多い上に、作業も本格的ですのできっと勉強になります。
投稿:junko_ma お日の森くらぶ会員

addition

■森の散歩道について
森の散歩や野外活動中、目線変えたり環境の変化によっていままでなにも感じなかったものが非常に新鮮に感じたり、新しい発見をすることが良く有ります。
そしてこのことを他の人に伝えたくなることがあります。
このコラムはそのための皆様のコーナーです。
投稿は自由です。文章の長さ、写真の添付数の制限は行いません。
ホームページ化を行う上において制約が生じるものについては本文の趣旨を変えずに投稿者のご了解を得た上で編集し掲載します。
感性豊かな皆様のご投稿を歓迎します。
【投稿先】
お日の森くらぶ
Home Page担当
qd3y-ie@asahi-net.or.jp

森のボランティアへリンク
陸生ホタル生態研究会
■日本産の陸生ホタルの生態研究を主目的にした研究会
NPO法人森づくりフォーラム
■人と森・地域を結ぶネットワーク
■活動場所: 神奈川県津久井町大字青山の仙洞寺山国有林「フォレスト21[さがみの森]」他
NPO法人 樹恩ネットワーク
■都市と農山漁村の人々をネットワークで結ぶ
■活動場所: 東京都西多摩郡奥多摩町棚沢 (鳩ノ巣フィールド) 森林の楽校
森林インストラクター東京会(FIT)
■「森林インストラクターの資格を持った、東京圏在住の、森・自然・人が好きな仲間たちで構成されている任意団体です。自然観察会や森林整備活動などを通して、人と自然をつなげる役割を果たしたいと考えています。」
■お日の森くらぶには多くのFITの方々が参加しており中心的に活動しています。
パウロの森くらぶ
■パウロの森は八王子市の北高尾山地に位置する、23ha(東京ドーム5個分)もの広大な面積を有する聖パウロ学園高等学校の学校林です。そこを拠点としてわたしたちは、森の活動、パウロ学園の環境教育、恩方小学校の出前授業、親子向けイベントなどの活動を行っています。
■活動場所
東京都八王子市下恩方町2727
大久保バス停から徒歩20分